Japanese
English
臨床報告・1
肝両葉多発転移・直腸膀胱瘻を伴った直腸癌の1切除例
A resected case of rectal cancer with multiple bi-lobar liver metastases and rectovesical fistula
吉見 富洋
1
,
中里 宜正
1
,
清川 貴司
1
,
天貝 賢二
2
,
女屋 博昭
3
,
板橋 正幸
4
Yoshimi Fuyo
1
1茨城県立中央病院地域がんセンター外科
2茨城県立中央病院内科
3茨城県立中央病院放射線科
4茨城県立中央病院病理
キーワード:
直腸癌
,
肝両葉多発転移
,
肝切除
,
直腸膀胱瘻
,
骨盤内臓全摘術
Keyword:
直腸癌
,
肝両葉多発転移
,
肝切除
,
直腸膀胱瘻
,
骨盤内臓全摘術
pp.225-229
発行日 2004年2月20日
Published Date 2004/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100555
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はじめに
近年,他臓器に浸潤する大腸癌に対する骨盤内臓全摘術の成績は向上している1,2).また,大腸癌肝転移に対する切除術も良好な成績を上げつつある3,4).しかし,未だに肝両葉多発転移を有する膀胱浸潤直腸癌に対しては通常姑息的治療が実施されているものと推測される.当院ではこのような症例に対し根治を意図した切除術を実施後1年6か月現在無再発の例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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