特集 腹部外傷の救急手術手技2019
肝損傷の手術
藏本 俊輔
1
,
岡 和幸
1
,
木谷 昭彦
1
,
渡部 広明
1
1島根大学医学部Acute Care Surgery講座/島根大学医学部附属病院高度外傷センター
キーワード:
腹部外傷
,
肝損傷
,
damage control surgery(DCS)
Keyword:
腹部外傷
,
肝損傷
,
damage control surgery(DCS)
pp.129-134
発行日 2019年2月15日
Published Date 2019/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001042
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近年,外傷性肝損傷の多くは非手術療法(non-operative management;NOM)で治療可能であることが多く,その完遂率は89%とも報告されている1)。しかしながら,救命のために初期蘇生の段階で緊急開腹止血術が必要となる重症肝損傷は少なからず存在する。その際はきわめて短時間で迅速かつ適切な止血処置を行わないと重篤な出血性ショックに陥り救命困難となる。本稿では,そのような重症肝損傷に対する治療戦略および手術手技について述べる。
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