特集 急性腹症の外科手術2018
肝損傷に対する手術
小泉 哲
1
,
大坪 毅人
1
1聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科
キーワード:
肝損傷
,
ダメージコントロール
,
Glisson 一括処理
Keyword:
肝損傷
,
ダメージコントロール
,
Glisson 一括処理
pp.233-241
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000590
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腹部外傷は全外傷の2〜3%と決してその発生頻度は高くないが,腹腔内臓器損傷の正確な診断・治療は容易ではないことが多く,適切かつ迅速に対応できないと重篤な障害を遺すばかりか,生命維持すら困難になりかねない病態である。そして,腹部外傷のなかでも肝損傷は,その至適術式の判断,手技の実施ともに難易度が高いことは周知のとおりである。突然,遭遇するまさしく“待ったなし”の状況での対応を迫られたときのために,外科医として身につけておくべき最低限の知識と技術の概要を本稿で紹介する。
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