合併症ゼロを目指した最新の低侵襲内視鏡外科手術
Ⅵ 大腸・肛門 2 腹腔鏡下横行結腸切除術
白下 英史
1
,
河野 洋平
1
,
赤木 智徳
1
,
當寺ヶ盛 学
1
,
衛藤 剛
1
,
猪股 雅史
1
1大分大学医学部消化器・小児外科学講座
キーワード:
腹腔鏡下横行結腸切除術
,
術中合併症
,
頭側アプローチ
Keyword:
腹腔鏡下横行結腸切除術
,
術中合併症
,
頭側アプローチ
pp.579-585
発行日 2018年3月31日
Published Date 2018/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000648
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横行結腸切除術は,支配血管分岐に変異が多く,至適リンパ節郭清が難しいことや,周囲に温存すべき重要な臓器が隣接していること,結腸の広範な授動を必要とすることから結腸手術のなかでは難易度の高い手術とされている1)。また,腹腔鏡手術に関しても,わが国で行われた大規模な臨床試験(JCOG 0404)において横行結腸切除術は除外されている2)。大腸癌治療ガイドラインでは,解剖学特性による支配血管根部周囲の郭清手技の難度を考慮して適応を決定するとある3)。本稿では,横行結腸癌に対する腹腔鏡下横行結腸切除術の手術手技を解説し,合併症を減らすための注意すべきポイントについて紹介する。
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