カラーグラフ 内視鏡外科手術に必要な局所解剖のパラダイムシフト・5
腹腔鏡下横行結腸切除術
宮島 伸宜
1
,
須田 直史
1
,
山川 達郎
1
Nobuyoshi MIYAJIMA
1
1帝京大学医学部附属溝口病院外科
pp.145-150
発行日 2005年2月20日
Published Date 2005/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100027
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
大腸癌に対する腹腔鏡下手術のなかで,横行結腸癌に対する手術では中結腸動静脈に対するアクセスが必要であるが,中結腸動静脈にはバリエーションが多い.また,症例によっては左右の結腸曲を剝離する必要がある.さらに,十二指腸や膵臓周囲の剝離が必要である.これらの理由から,横行結腸癌に対する腹腔鏡下手術は難易度が高いとされている1,2).しかし,腹腔鏡下手術における解剖を理解して視野を展開し,術者と助手が連携することによって腹腔鏡下手術は安全で確実なものになり得る.
本稿では,横行結腸癌に対する腹腔鏡下手術時の視野の展開と手術操作について述べる.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.