カラーグラフ 内視鏡下外科手術の最前線・25
大腸
腹腔鏡下横行結腸切除術
宗像 康博
1
,
林 賢
1
Yasuhiro MUNAKATA
1
1長野市民病院外科
pp.5-11
発行日 1997年1月20日
Published Date 1997/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902607
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
腹腔鏡下結腸切除術のなかで横行結腸切除術(以下本法)は手技的に最も離しいと思われる.結腸の後腹膜からの授動は層を誤らなければ容易であるが,横行結腸の場合は,大網との剥離が必要になり,手技的には非常に煩雑であった.しかし,全く新しい概念の超音波手術器具の出現で所要時間は若干かかるものの,ほとんどクリップを使用することはなく,大網の切離が可能になり,本法の手技がかなり簡略化された.さらに腹腔鏡下手術用に開発された超音波メスを使用することで,中結腸動脈の根部の露出が安全になり,本法においてもD2リンパ節郭清が確実に行えるようになった.本稿ではD2リンパ節郭清腹腔鏡下横行結腸切除術の具体的な手術手技について述べる.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.