合併症ゼロを目指した最新の低侵襲内視鏡外科手術
Ⅵ 大腸・肛門 1 腹腔鏡下結腸右半切除術―術中偶発症ゼロを目指して
大塚 幸喜
1
,
木村 聡元
1
,
松尾 鉄平
1
,
佐藤 慧
1
,
近藤 優
1
,
佐々木 章
1
1岩手医科大学外科
キーワード:
腹腔鏡下大腸癌手術
,
結腸右半切除術
,
偶発症
Keyword:
腹腔鏡下大腸癌手術
,
結腸右半切除術
,
偶発症
pp.569-578
発行日 2018年3月31日
Published Date 2018/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000647
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大規模無作為化比較臨床試験であるJCOG0404 の短期および長期成績が公表された。腹腔鏡手術の非劣性は証明されなかったものの,5 年全生存率,無再発生存率は開腹手術と同等で良好な成績であり,さらに短期成績では有意に優れ,腹腔鏡手術が進行結腸癌に対する外科治療手段の1 つの選択肢であることが示された1,2)。しかし,その後のサブ解析によると,開腹群に比しGrade 3-4 の術後合併症は腹腔鏡手術群で施設間差が大きいことが報告された3)。また,大腸癌術後合併症が長期予後を悪化させることはこれまでも報告されており4,5),腹腔鏡手術手技の教育は今後の大きな課題である。
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