Japanese
English
特集 「出血量ゼロ」をめざした消化管癌の内視鏡下手術
〔結腸癌〕
腹腔鏡下右半結腸切除術
Laparoscopic right hemicolectomy
猪股 雅史
1
,
白下 英史
1
,
衛藤 剛
1
,
安田 一弘
1
,
白石 憲男
1
,
北野 正剛
1
Masafumi INOMATA
1
1大分大学医学部第一外科
キーワード:
腹腔鏡下右半結腸切除術
,
拡大視効果
,
平行視効果
,
3D-CT
Keyword:
腹腔鏡下右半結腸切除術
,
拡大視効果
,
平行視効果
,
3D-CT
pp.1648-1653
発行日 2010年12月20日
Published Date 2010/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103347
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要旨:内視鏡外科手術は,拡大視・平行視効果を利用することにより,従来手術以上の繊細で安全な手術を可能にし得る.そのためには,確実に出血を回避し得る手技上の工夫が必要である.腹腔鏡下右半結腸切除術において,①剝離授動では回結腸動静脈幹・後腹膜下筋膜・十二指腸水平脚・上腸間膜静脈をランドマークとし,後腹膜と結腸・結腸間膜との間に先行して広い安全スペースを形成すること,②surgical trunkの郭清では,術前3D-CT画像による中結腸動静脈系のvariationを把握しておくこと,③腹腔内にて腸管の十分な後腹膜からの授動と副右結腸静脈の処理を行っておくこと,が「出血量ゼロ」をめざした手技の工夫として重要である.
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