合併症ゼロを目指した最新の低侵襲内視鏡外科手術
Ⅳ 胆道 1 腹腔鏡手術における標準解剖と解剖学的変異
草野 智一
1
,
村上 雅彦
1
,
青木 武士
1
,
藤森 聡
1
,
野垣 航二
1
,
平井 隆仁
1
1昭和大学消化器・一般外科
キーワード:
胆道解剖
,
シミュレーション
,
ICG 蛍光法
Keyword:
胆道解剖
,
シミュレーション
,
ICG 蛍光法
pp.507-518
発行日 2018年3月31日
Published Date 2018/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000640
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
腹腔鏡下胆囊摘出術は腹腔鏡手術としてわが国に最初に導入され,広く普及した内視鏡外科手術であり,今日では胆囊摘出術の88.4%を占めるに至る1)。また,総胆管結石症・総胆管囊腫など,他の胆道疾患に対する腹腔鏡手術の有用性も報告され,実践されている。しかし,日本内視鏡外科学会のアンケート調査によると,腹腔鏡下胆囊摘出術において毎年100 件を超える胆道損傷が起きていることも現状であり1),整容性・術後疼痛軽減・入院期間短縮をはじめとする腹腔鏡手術の有用性を低減させるだけではなく,重篤な病態を招く結果となる。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.