特集 消化器・一般外科におけるCommon Diseaseの手術 エルステから高難度まで
Ⅳ 胆嚢炎手術 9 腹腔鏡下胆嚢摘出術における術中イメージング
和田 友祐
1
,
青木 武士
1
,
内田 茉莉依
1
,
草野 智一
1
,
古泉 友丈
1
,
村上 雅彦
1
1昭和大学消化器・一般外科
キーワード:
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
術中イメージング
,
蛍光胆道造影法
Keyword:
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
術中イメージング
,
蛍光胆道造影法
pp.755-763
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002179
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腹腔鏡下胆嚢摘出術は胆石症や胆嚢ポリープなどの胆嚢良性疾患に対する標準手術として広く普及し,現在では,わが国における全胆嚢摘出術のうち,89.5%を占める1)。しかしながら,腹腔鏡下胆嚢摘出の術中胆管損傷の発生率は,毎年0.4~0.5%程度と報告され1),整容性や術後疼痛,入院期間の短縮などの腹腔鏡手術のメリットを低減させるだけではなく,重篤な病態を招く原因となる。これら術中胆管損傷の多くは,手技的なミスよりも胆管解剖の誤認に起因するとされ2),胆管解剖を術中リアルタイムに認識しながら手術を進めることが可能な各種術中イメージング法は,腹腔鏡下胆嚢摘出術において術中胆管損傷を予防する有効な手技として期待される。
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