Japanese
English
特集 アレルギー
プレーリードッグ咬症後に生じたアナフィラキシーショックの1例
Anaphylaxis occurring after prairie dog bite
原田 晋
1
,
原田 朋佳
2
,
法貴 憲
3
,
川邊 智史
4
,
佐藤 奈由
4
,
中村 政志
4
Susumu HARADA
1
,
Tomoka HARADA
2
,
Ken HOUKI
3
,
Tomofumi KAWABE
4
,
Nayu SATOH
4
,
Masashi NAKAMURA
4
1はらだ皮膚科クリニック,院長,西宮市
2神戸大学,皮膚科学教室
3法貴皮膚科,西宮市
4ホーユー株式会社,総合研究所
キーワード:
プレーリードッグ
,
アレルギー
,
齧歯類
,
アルブミン
,
リポカリン
Keyword:
プレーリードッグ
,
アレルギー
,
齧歯類
,
アルブミン
,
リポカリン
pp.1383-1386
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005423
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39歳,女性。自宅で飼っているプレーリードッグに右示指を咬まれたところ,約5分後より全身の紅潮と呼吸苦が出現した。飼っていたプレーリードッグの被毛のプリックテストが陽性であったことより,自験例をプレーリードッグによるアレルギーと診断した。齧歯類によるアレルギーの主要アレルゲンはアルブミンまたはリポカリンのいずれかであるが,アルブミンでは動物種間の高い交差反応性が存在するとされている。自験例ではネコアルブミン特異的IgE陽性,ネコリポカリン特異的IgE陰性であったことより,原因アレルゲンはアルブミンである可能性が高いと推測され,プレーリードッグ以外の齧歯類の小動物との接触も慎む必要があると考えた。

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