Japanese
English
症例
他のキノコ類との交叉反応を認めなかったマツタケによるアナフィラキシーの1例
Anaphylaxis Caused by Matsutake Mushroom having No Cross-reactivity with Other Type of Mushrooms
原田 晋
1
,
森山 達哉
2
,
中村 順子
3
Susumu HARADA
1
,
Tatsuya MORIYAMA
2
,
Junko NAKAMURA
3
1はらだ皮膚科クリニック,院長
2近畿大学農学部,応用生命化学科,教授
3兵庫県立尼崎総合医療センター,ER総合診療科
キーワード:
マツタケ
,
アレルギー
,
アナフィラキシー
,
キノコ
,
Kounis syndrome
Keyword:
マツタケ
,
アレルギー
,
アナフィラキシー
,
キノコ
,
Kounis syndrome
pp.1085-1089
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000823
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23歳,女性。マツタケを含む食品摂取中にアナフィラキシー症状を発現した。プリックテストではマツタケ傘・マツタケ柄・加熱マツタケ傘・加熱マツタケ柄のすべてで(3+)陽性であり,マツタケ以外のキノコ類ではいずれも陰性であった。以上より,マツタケアレルギーと診断した。既報告では,加熱処理によって抗原性が減弱しうるとの報告や他のキノコ類でもアレルギー症状を呈する場合があるとの報告もあるが,自験例では ① 加熱によるマツタケの抗原性の減弱は認められず,② 他のキノコ類との交叉反応性は有していないと考えた。またマツタケアレルギーの原因抗原に関して,immunoblotの結果からは25kDa付近のバンドが疑われた。
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