Japanese
English
特集 蕁麻疹・痒疹
ヒマワリの種によるアナフィラキシーの1例
Anaphylaxis Induced by Sunflower Seeds
尾本 百香
1
,
松浦 大輔
1
,
遠藤 未希
1
,
中村 政志
3,4
,
佐藤 奈由
3,4
,
松永 佳世子
3
,
葉山 惟大
2
,
照井 正
2
,
落合 豊子
1
Momoka OMOTO
1
,
Daisuke MATSUURA
1
,
Miki ENDO
1
,
Masashi NAKAMURA
3,4
,
Nayu SATO
3,4
,
Kayoko MATSUNAGA
3
,
Koremasa HAYAMA
2
,
Tadashi TERUI
2
,
Toyoko OCHIAI
1
1日本大学病院,皮膚科
2日本大学医学部,皮膚科(主任:照井 正教授)
3藤田医科大学医学部,アレルギー疾患対策医療学
4ホーユー株式会社,総合研究所
キーワード:
アナフィラキシー
,
ヒマワリの種
,
プリックテスト
,
抗原蛋白解析
,
2Sアルブミン
Keyword:
アナフィラキシー
,
ヒマワリの種
,
プリックテスト
,
抗原蛋白解析
,
2Sアルブミン
pp.1978-1981
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001110
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40歳,女性。ヒマワリの種含有のシリアルバーを摂取後,咽頭違和感,蕁麻疹,呼吸苦,嘔吐,下痢が出現した。幼少時に小鳥の飼育歴がある。大学生のときに米国でヒマワリの種の殻を素手で割って頻回に食べていた。プリックテストでヒマワリの種に陽性であった。ヒマワリの種粗抗原によるプリックテストでは濃度依存性に陽性であった。ヒマワリの種の感作抗原からのIgE-イムノブロット法による検索では,患者血清中に16~17kDaの蛋白質に反応するIgEの存在が確認された。ヒマワリの種の摂取を中止後再発はない。近年,本邦においても食用に加工したヒマワリの種が販売され,摂取する機会が増えている。アナフィラキシーの原因の1つとしてヒマワリの種にも留意すべきである。
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