Japanese
English
症例
Perforating Pilomatricomaの1例
Perforating pilomatricoma
鷹尾 純
1
,
薮内 由季菜
1
,
深谷 早希
1
,
田中 隆光
1
,
鎌田 昌洋
1
,
森田 茂樹
2
,
笹島 ゆう子
2
,
多田 弥生
1
Jun TAKAO
1
,
Yukina YABUUCHI
1
,
Saki FUKAYA
1
,
Takamitsu TANAKA
1
,
Masahiro KAMATA
1
,
Yayoi TADA
2
,
Shigeki MORITA
2
,
Yuko SASAJIMA
1
1帝京大学医学部,皮膚科学講座(主任:多田弥生主任教授)
2同,病理診断科
キーワード:
小児
,
石灰化上皮腫
,
毛母細胞
,
穿孔性
,
transepidermal elimination
Keyword:
小児
,
石灰化上皮腫
,
毛母細胞
,
穿孔性
,
transepidermal elimination
pp.93-95
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004958
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10歳,男児。4年前より左大腿に自覚症状のない皮疹が出現した。左大腿の屈側に11×11mm大の結節を認めた。結節は紅褐色で半球状に隆起し,硬性に触れ,下床との可動性は良好であった。表面には白色の石灰らしきものが点在しており,年齢も考慮しpilomatricomaと臨床診断した。外科的に全摘し,術後1年再発はない。組織像では表皮直下の真皮内に均質な好酸性の大小の陰影細胞塊があり一部は石灰化していた。表皮は不規則に肥厚し,その表皮内にも陰影細胞塊があり,一部は表面に開口していた。自験例では,表皮が偽癌性増殖を呈し異物を取り囲み,上皮を穿孔して排除していると考えた。
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