Japanese
English
症例
ドレナージ用ゴムの皮下残存を認めた右坐骨結節滑液包炎の1例
Right ischial bursitis harbouring a subcutaneous implant of rubber drainage strip
中嶋 悠里
1
,
角田 美鈴
1
,
矢富 良寛
1
,
清水 智子
1
,
中捨 克輝
1
Yuuri NAKAJIMA
1
,
Misuzu TSUNODA
1
,
Yoshihiro YATOMI
1
,
Tomoko SHIMIZU
1
,
Katsuki NAKASUTE
1
1国立病院機構埼玉病院,皮膚科(主任:中捨克輝部長)
キーワード:
坐骨結節
,
滑液包炎
,
ischial bursitis
,
皮下異物
,
ドレナージ用ゴム
Keyword:
坐骨結節
,
滑液包炎
,
ischial bursitis
,
皮下異物
,
ドレナージ用ゴム
pp.1859-1862
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004916
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73歳,男性。初診2カ月前より右臀部に波動を伴う皮下腫瘤および疼痛を自覚した。近医肛門外科にて繰り返し穿刺吸引やドレナージ処置を施行されたが改善なく,当科を受診した。右臀部に弾性軟の皮下腫瘤がみられ,穿刺にて漿液性の排液を認めた。造影MRIにて高信号の囊胞性病変があり,滑液包炎と診断し全身麻酔下で切除術を施行した。摘出した検体を半割するとドレナージ用ゴムを認めた。Seton法は肛門周囲膿瘍などに対して外科で行われる処置であるが,自験例のように露出しているゴムを故意に切除してしまうと,皮下に残留することがあるため,繰り返し処置を行われている滑液包炎については細やかな問診も必要である。
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