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特集 血管腫
乳児血管腫に対するロングパルスダイレーザー治療181例についての検討
Evaluation of 181 infantile hemangioma cases treated with long pulsed dye laser
中嶋 悠里
1
,
矢富 良寛
1
,
清水 智子
1
,
中捨 克輝
1
Yuuri NAKAJIMA
1
,
Yoshihiro YATOMI
1
,
Tomoko SHIMIZU
1
,
Katsuki NAKASUTE
1
1国立病院機構埼玉病院,皮膚科(主任:中捨克輝部長)
キーワード:
乳児血管腫
,
苺状血管腫
,
ロングパルスダイレーザー
,
プロプラノロール
Keyword:
乳児血管腫
,
苺状血管腫
,
ロングパルスダイレーザー
,
プロプラノロール
pp.13-16
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004348
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当科では乳児血管腫に対してロングパルスダイレーザーによる治療を1年間で181例に施行した。そのうちプロプラノロール併用療法例は26例であった。乳児血管腫は増殖期,退縮期,消退期と特徴的な経過をたどり,“wait and see policy” が主流であった。しかし自然消退後の後遺症として醜形がおこるといわれており,一方で発症初期からの積極的な治療介入はそのリスクを減らせることが報告されている。当科の症例では治療終了平均年齢は1歳3カ月であり,無治療の場合と比べて明らかな時間短縮となり,後遺症もほぼ認めなかった。発症初期からの定期的な経過観察および適切な治療介入が必要であると考える。
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