Japanese
English
特集 悪性上皮系腫瘍
サトラリズマブ投与中に臀部に生じた巨大有棘細胞癌の1例
Huge squamous cell carcinoma on the buttock occurring in a patient on satralizumab
神賀 満裕菜
1
,
井上 禎夫
1
,
宮本 沙織
1
,
野中 一輝
1
,
齊藤 美穂
1
,
藤原 由佳子
1
,
森 智史
1
,
金井 美馬
1
,
鈴木 利宏
1
,
井川 健
1
Mayuna KAMIGA
1
,
Sadao INOUE
1
,
Saori MIYAMOTO
1
,
Kazuki NONAKA
1
,
Miho SAITO
1
,
Yukako FUJIWARA
1
,
Satoshi MORI
1
,
Miuma KANAI
1
,
Toshihiro SUZUKI
1
,
Ken IGAWA
1
1獨協医科大学,皮膚科学教室(主任:井川 健教授)
キーワード:
有棘細胞癌
,
臀部
,
免疫抑制療法
,
視神経脊髄炎
,
サトラリズマブ
Keyword:
有棘細胞癌
,
臀部
,
免疫抑制療法
,
視神経脊髄炎
,
サトラリズマブ
pp.1779-1781
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004895
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41歳,女性。初診8年前より視神経脊髄炎に対してサトラリズマブおよびプレドニゾロン,シクロスポリンで治療中,定期受診時に貧血を認めた。消化管出血の疑いで外科受診時,臀部に小児頭大の皮膚腫瘤を認め当科を受診した。部分生検を行い有棘細胞癌と診断した。肛門浸潤と排便障害があり,腸閉塞の予防目的に人工肛門造設術を施行した。リンパ節や遠隔転移がなく,手術療法として拡大切除術を施行し分層網状植皮術で再建した。術後は局所再発や転移はなく経過している。サトラリズマブの添付文書に悪性腫瘍の合併について記載はないが,使用する患者は免疫抑制状態にある可能性が高く,悪性腫瘍を発症する可能性を考慮し使用することが望まれる。
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