Japanese
English
症例
気管内転移を生じた背部原発悪性黒色腫の1例
Malignant melanoma of the back with intratracheal metastasis
吉田 愛
1
,
日向野 ゆき
1
,
森 智史
1
,
井上 禎夫
1
,
金井 美馬
1
,
林 周次郎
1
,
鈴木 利宏
1
,
井川 健
1
Ai YOSHIDA
1
,
Yuki HIGANO
1
,
Satoshi MORI
1
,
Sadao INOUE
1
,
Miuma KANAI
1
,
Shujiro HAYASHI
1
,
Toshihiro SUZUKI
1
,
Ken IGAWA
1
1獨協医科大学,皮膚科学教室(主任:井川 健教授)
キーワード:
悪性黒色腫
,
気管内転移
,
エンコラフェニブ
,
ビニメチニブ
Keyword:
悪性黒色腫
,
気管内転移
,
エンコラフェニブ
,
ビニメチニブ
pp.1269-1273
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004069
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58歳,女性。BRAF遺伝子変異陽性背部原発悪性黒色腫肺門部リンパ節転移に対しベムラフェニブ,ダブラフェニブ・トラメチニブ投与で約3年間病勢の進行なく経過したが,気管内転移が出現した。ニボルマブへ変更するも気管内転移巣増大による閉塞性肺炎を生じ,気管支鏡クライオプローブによる腫瘍切除と局所放射線照射およびエンコラフェニブ・ビニメチニブ投与で両転移巣は縮小し現在も増悪なく経過している。予後不良と思われる症例でも局所,全身制御による集学的治療が有効な可能性があり,積極的な検討が重要である。
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