Japanese
English
特集 細菌感染症
淡水への曝露から長期間を経過し発生したAeromonas hydrophilaによる右下腿壊死性軟部組織感染症の1例
Necrotizing soft tissue infection in the right lower leg caused by Aeromonas hydrophila after a long period of exposure to freshwater
平野 智隆
1
,
井上 禎夫
1
,
神賀 満裕菜
1
,
篠崎 杏樹
1
,
齊藤 美穂
1
,
藤原 由佳子
1
,
森 智史
1
,
金井 美馬
1
,
鈴木 利宏
1
,
井川 健
1
Tomotaka HIRANO
1
,
Sadao INOUE
1
,
Mayuna KAMIGA
1
,
Anju SHINOZAKI
1
,
Miho SAITO
1
,
Yukako FUJIWARA
1
,
Satoshi MORI
1
,
Miuma KANAI
1
,
Toshihiro SUZUKI
1
,
Ken IGAWA
1
1獨協医科大学,皮膚科学教室(主任:井川 健教授)
キーワード:
壊死性軟部組織感染症
,
壊死性筋膜炎
,
デブリードマン
,
Aeromonas hydrophila
,
大切断
Keyword:
壊死性軟部組織感染症
,
壊死性筋膜炎
,
デブリードマン
,
Aeromonas hydrophila
,
大切断
pp.1459-1462
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004793
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45歳,男性。尋常性天疱瘡でトリアムシノロン4mg/日を内服中であった。初診2日前から発熱,右下腿の疼痛が出現した。初診時の炎症反応は高値であり,試験切開で壊死性軟部組織感染症と診断した。血液培養陰性,創部培養からAeromonas hydrophilaのみを検出したため起因菌と同定した。壊死性軟部組織感染症はデブリードマンで略治するも,経過中に患肢が壊疽したため大切断を行った。1カ月以上前に淡水へ曝露していた。同菌による壊死性軟部組織感染症で,曝露後長期経過してからの発症はまれであるが,易感染性の背景がある場合には,月単位の自然水への曝露歴を聴取すべきと考えた。
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