Japanese
English
特集 悪性上皮系腫瘍
PTHrPおよびG-CSF産生踵部有棘細胞癌の1例
PTHrP and G-CSF-producing squamous cell carcinoma
掛地 由貴人
1
,
園田 真也
1
,
山田 瑞穂
1
,
太田 深雪
1
,
八木 洋輔
1
,
臼居 志保
2
Yukito KAKEJI
1
,
Shin-ya SONODA
1
,
Mizuho YAMADA
1
,
Miyuki OHTA
1
,
Yosuke YAGI
1
,
Shiho USUI
2
1大阪赤十字病院,皮膚科(主任:八木洋輔部長)
2医学研究所北野病院,皮膚科
キーワード:
有棘細胞癌
,
高Ca血症
,
白血球増多
,
副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)産生腫瘍
,
顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)産生腫瘍
Keyword:
有棘細胞癌
,
高Ca血症
,
白血球増多
,
副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)産生腫瘍
,
顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)産生腫瘍
pp.1759-1762
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004890
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70歳,女性。左踵部腫瘤からの出血を主訴に当科を紹介受診した。腫瘤は12×11cm大で,皮膚生検より有棘細胞癌と診断した。血液検査で高Ca血症と白血球数増多があり,血中副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)および顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)も高値であった。高Ca血症ならびに白血球増多は腫瘍切除後に改善し,PTHrPおよびG-CSF産生有棘細胞癌と診断した。PTHrP,G-CSF産生腫瘍の報告は少数であり,一般に予後不良である。皮膚科領域では有棘細胞癌に合併する報告が多く,大型の有棘細胞癌の患者で高Ca血症や白血球増多を認める場合には,本症を考慮すべきである。
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