Japanese
English
症例
陰囊に生じた単発性陰部平滑筋腫の1例
Solitary genital leiomyoma of the scrotum
須田 安由美
1
,
神﨑 美玲
1
,
澤井 康真
1
,
南 圭人
1
,
倉持 政男
2
,
川内 康弘
1
Ayumi SUDA
1
,
Mirei KANZAKI
1
,
Yasumasa SAWAI
1
,
Yoshihito MINAMI
1
,
Masao KURAMOCHI
2
,
Yasuhiro KAWACHI
1
1東京医科大学茨城医療センター,皮膚科(主任:川内康弘教授)
2かすみ皮膚科クリニック,土浦市
キーワード:
平滑筋腫
,
単発性陰部平滑筋腫
,
陰囊
,
陰囊肉様膜
,
有痛性結節
Keyword:
平滑筋腫
,
単発性陰部平滑筋腫
,
陰囊
,
陰囊肉様膜
,
有痛性結節
pp.1517-1519
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004809
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
65歳,男性。5年前より陰囊に結節が出現した。液体窒素療法を受けたが改善なく,徐々に増大して圧痛を伴うようになった。陰囊の左側に5mm大,表面平滑で常色を示す弾性硬の皮膚結節が単発していた。病理組織学的には,真皮内に被膜をもたない比較的境界明瞭な結節性病変がみられ,肉様膜と連続して紡錘形の腫瘍細胞が索状ないし交錯しながら増生していた。免疫組織学的に腫瘍細胞はdesminとh-caldesmonが陽性であり,単発性陰部平滑筋腫と診断した。自験例は,陰囊肉様膜を構成する平滑筋から発生したと考えられた。単発性陰部平滑筋腫は比較的まれな間葉系腫瘍であるが,陰囊に有痛性の皮膚結節を生じた場合には,鑑別として本症を想起すべきである。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.