Japanese
English
特集 細菌感染症・梅毒
Aeromonas hydrophilaによる壊死性筋膜炎の1例
Necrotizing fasciitis caused by Aeromonas hydrophila
廣瀬 京
1
,
菅原 まどか
1
,
丸山 義行
2
,
黒木 啓文
2
,
藤原 修
3
,
尾立 冬樹
1
Miyako HIROSE
1
,
Madoka SUGAWARA
1
,
Yoshiyuki MARUYAMA
2
,
Hirofumi KUROKI
2
,
Osamu FUJIWARA
3
,
Fuyuki ORYU
1
1健生会立川相互病院,皮膚科(主任:尾立冬樹科長)
2同,整形外科(主任:黒木啓文科長)
3国立病院機構災害医療センター,形成外科(主任:藤原 修医長)
キーワード:
Aeromonas hydrophila
,
壊死性軟部組織感染症
Keyword:
Aeromonas hydrophila
,
壊死性軟部組織感染症
pp.151-154
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002380
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
75歳,女性。糖尿病あり。当科受診の6日前から,右下腿に疼痛と腫脹が出現し,増強した。右下腿は発赤,腫脹し,皮膚壊死と水疱形成を認めた。入院後,下腿の皮膚壊死が進行したため,壊死性筋膜炎と診断した。CTにてガス像を認めた。初診時の皮膚潰瘍の組織と水疱内容液からAeromonas hydophilaが検出された。抗菌薬ピペラシリン/タゾバクタムには耐性を示したため,メロペネム水和物(メロペン®),セフェピム塩酸塩水和物(マキシピーム®)を投与し,広範囲デブリードマンを施行して回復した。手術時の壊死組織からも同菌が検出され,起因菌と断定した。自験例は,糖尿病はあったが,肝疾患などの合併症がなかったため救命し得た。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.