Japanese
English
症例
局面状類乾癬が先行した毛包向性菌状息肉症に対して光線療法,ベキサロテンで加療した1例
Folliculotropic mycosis fungoides treated with phototherapy and bexarotene following plaque parapsoriasis
大谷 愛美
1
,
柴田 知之
1
,
大嶋 雄一郎
1
,
都築 豊徳
2
,
水谷 建太郎
3
,
渡辺 大輔
1
Megumi OTANI
1
,
Tomoyuki SHIBATA
1
,
Yuichiro OHSHIMA
1
,
Toyonori TSUZUKI
2
,
Kentaro MIZUTANI
3
,
Daisuke WATANABE
1
1愛知医科大学,皮膚科学講座(主任:渡辺大輔教授)
2同,病理診断科
3はなみずき皮ふクリニック,長久手市
キーワード:
局面状類乾癬
,
毛包向性菌状息肉症
,
光線療法
,
PUVA
,
ベキサロテン
Keyword:
局面状類乾癬
,
毛包向性菌状息肉症
,
光線療法
,
PUVA
,
ベキサロテン
pp.1137-1140
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004681
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35歳,男性。2年前より体幹に小紅斑が出現し,他院の皮膚生検では悪性所見なく類乾癬としてステロイド外用を行うも皮疹は出現消退を繰り返した。当院初診1カ月前に体幹に瘙痒感を伴う紅色丘疹が出現し,皮膚生検で皮膚悪性リンパ腫が疑われ当院を紹介受診した。初診時,体幹四肢に紅斑,丘疹が散在し,病理組織学的に真皮および毛囊を含む付属器に異型リンパ球の浸潤を認め,CD30陽性細胞も散見された。毛包向性菌状息肉症と診断し入院にて内服PUVA療法,ベキサロテン内服を開始し皮疹は改善した。PUVAとベキサロテンの併用は単独療法に比べ皮疹の消退率が高く,奏効前期間が短縮される可能性もあり有効な治療法として期待できる。
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