Japanese
English
症例
ドキシサイクリンを含めた多剤併用療法と局所温熱療法が奏効した皮膚Mycobacterium marinum感染症の1例
Cutaneous Mycobacterium marinum infection successfully treated with multidrug therapy and topical hyperthermia therapy
宮原 華子
1
,
小川 大貴
1
,
羽鳥 由夏
1
,
山田 延未
1
,
田口 詩路麻
1
Hanako MIYAHARA
1
,
Daiki OGAWA
1
,
Yuka HATORI
1
,
Enmi YAMADA
1
,
Shijima TAGUCHI
1
1筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター JA茨城県厚生連総合病院 水戸協同病院,皮膚科(主任:田口詩路麻部長)
キーワード:
Mycobacterium marinum
,
ドキシサイクリン
,
クラリスロマイシン
,
局所温熱療法
Keyword:
Mycobacterium marinum
,
ドキシサイクリン
,
クラリスロマイシン
,
局所温熱療法
pp.525-528
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004524
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45歳,女性。熱帯魚飼育中に左拇指と左前腕に暗赤色の結節が飛石状に出現した。病理組織学的には真皮から皮下にかけて膿瘍形成と類上皮肉芽腫を認め,皮膚組織培養から皮膚Mycobacterium marinum感染症と診断した。副作用を考慮し,ドキシサイクリン100mg/日とクラリスロマイシン400mg/日,局所温熱療法を併用して8カ月加療し,改善した。長期間の多剤併用療法が必要とされる本症の治療薬として,ドキシサイクリンは副作用が少なく,使用しやすい薬剤であると考えた。
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