Japanese
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特集 帯状疱疹
帯状疱疹による腹筋麻痺をきたした2例
Two cases of abdominal paralysis secondary to herpes zoster
宮原 華子
1,2
,
小川 大貴
1,2
,
羽鳥 由夏
1,2
,
山田 延未
1,2
,
田口 詩路麻
1,2
Hanako MIYAHARA
1,2
,
Daiki OGAWA
1,2
,
Yuka HATORI
1,2
,
Enmi YAMADA
1,2
,
Shijima TAGUCHI
1,2
1筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター
2JA茨城県厚生連総合病院水戸協同病院,皮膚科(主任:田口詩路麻部長)
キーワード:
帯状疱疹
,
合併症
,
腹筋麻痺
,
麻痺性イレウス
Keyword:
帯状疱疹
,
合併症
,
腹筋麻痺
,
麻痺性イレウス
pp.456-460
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003851
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症例1:65歳,男性。来院3日前から右腹部の膨隆と疼痛,便秘があり,同部位に水疱も出現し,右L1領域の帯状疱疹と診断された。症例2:65歳,男性。近医で右Th11領域の帯状疱疹に対し加療後に腹部の膨隆を自覚した。腹部CT検査で腹筋群の菲薄化を認めた。いずれも帯状疱疹罹患に伴い出現した症状であり,帯状疱疹による腹筋麻痺と診断した。帯状疱疹による合併症として知覚神経障害が知られているが,交感神経障害や運動神経障害を生じる例もあり,これらの症状に留意して診察する必要がある。
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