Japanese
English
症例
小児のMycobacterium marinum感染症の1例
A pediatric case of Mycobacterium marinum infection
森 圭史
1
,
伊藤 亜理紗
1
,
石浦 信子
1
Keishi MORI
1
,
Arisa ITO
1
,
Nobuko ISHIURA
1
1JCHO東京新宿メディカルセンター,皮膚科(主任:石浦信子部長)
キーワード:
Mycobacterium marinum
,
小児
,
クラリスロマイシン
,
非結核性抗酸菌感染症
Keyword:
Mycobacterium marinum
,
小児
,
クラリスロマイシン
,
非結核性抗酸菌感染症
pp.415-418
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003834
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2歳8カ月,男児。初診10日前より右小指,右前腕に皮下結節が出現し当院を受診した。初診時,右小指に粟粒大の丘疹,右前腕に17mm大と8mm大の弾性軟の皮下結節を触知した。皮膚超音波検査では前述の皮下結節に加え,3mm大の皮下結節も認めた。病理組織検査では真皮に多数の好中球とともに,組織球,多核巨細胞の浸潤を認め,組織培養検査でMycobacterium marinumを検出し,デルマパンチ®での排膿処置とクラリスロマイシンの内服治療を施行した。クラリスロマイシンを5カ月内服し治癒した。Mycobacterium marinum感染症の小児例は少なく治療法は確立していないが,クラリスロマイシンを中心とした内服治療を行い,必要に応じて外科的治療やそのほかの抗菌薬の併用を検討することが望ましい。
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