Japanese
English
症例
クラリスロマイシンとミノサイクリンにより治療した皮膚Mycobacterium marinum感染症
Cutaneous Mycobacterium marinum infection treated with clarithromycin and minocycline
大村 尚美
1
,
伏田 啓子
1
,
西島 千博
1
,
稲沖 真
1
,
北 俊之
2
Naomi OMURA
1
,
Keiko FUSHIDA
1
,
Chihiro NISHIJIMA
1
,
Makoto INAOKI
1
,
Toshiyuki KITA
2
1金沢医療センター,皮膚科(主任:稲沖 真部長)
2同,呼吸器内科
キーワード:
非結核性抗酸菌症
,
皮膚
,
Mycobacterium marinum
,
クラリスロマイシン
,
ミノサイクリン
Keyword:
非結核性抗酸菌症
,
皮膚
,
Mycobacterium marinum
,
クラリスロマイシン
,
ミノサイクリン
pp.786-789
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004613
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
87歳,女性。間質性肺炎のためステロイド内服中であった。柿の木を剪定後に左前腕に紅色結節と潰瘍が生じた。結節の病理検査で真皮から皮下に肉芽腫に囲まれた膿瘍がみられた。組織の培養と質量分析でMycobacterium marinumと同定した。生検後クラリスロマイシン400mg/日内服を開始し,2カ月半後に600mg/日に増量しミノサイクリン200mg/日を追加した。併用療法開始3カ月半後に病変は消失し,併用療法は6カ月間で終了した。本邦では皮膚Mycobacterium marinum感染症の多くはミノサイクリン内服で治療されているが,標準的治療法は確立されておらず,今後の検討が必要である。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.