Japanese
English
今月の症例
肝動脈塞栓術による放射線皮膚潰瘍の1例
A case of radiation ulcer following transcatheter arterial embolization
曽我 富士子
1
,
加藤 則人
1
,
岸本 三郎
1
Fujiko SOGA
1
,
Norito KATOH
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚病態制御学
キーワード:
放射線皮膚潰瘍
,
TAE
Keyword:
放射線皮膚潰瘍
,
TAE
pp.908-910
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100816
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66歳,男性.2002年4月背部に紅斑が出現した.接触皮膚炎と診断され,ステロイド剤を外用したが軽快せず,その後,一部にびらんを形成した.保存的療法で約3週間後には上皮化した.その後,2002年12月に同部位の一部に潰瘍を形成した.再度,問診し,過去の治療歴を再検討したところ,過去に肝動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization:TAE)を3回受けていた.TAE歴と皮膚生検の結果より,TAEによる慢性放射線皮膚炎と診断した.3回のTAEによる総被曝量を総透視,撮影時間から推定すると約37Gyであった.
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