Japanese
English
症例報告
塩化ベンザルコニウムによる接触皮膚炎を生じた放射線皮膚潰瘍の1例
A case of radiation skin ulcer accompanied with contact dermatitis due to Benzalkonium chrolide
宇宿 一成
1
Kazunari USUKI
1
1宇宿ひふ科クリニック
1Usuki Dermatology Clinic,Ibusuki,Japan
キーワード:
放射線皮膚潰瘍
,
塩化ベンザルコニウム
,
接触皮膚炎
,
bFGF製剤
Keyword:
放射線皮膚潰瘍
,
塩化ベンザルコニウム
,
接触皮膚炎
,
bFGF製剤
pp.680-682
発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101737
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要約 82歳,男性.肺癌に対して60Gyの放射線照射を受けた.照射部位である胸部に皮膚潰瘍を生じ,当科に紹介された.肉芽形成を目的に,水道水洗浄後フィブラスト®スプレーで治療したところ,痛みを伴う潰瘍周囲の紅斑を生じた.フィブラスト®スプレーによる接触皮膚炎を疑い,貼布試験を行ったところ,塩化ベンザルコニウムが強陽性を示し,本剤による接触皮膚炎を生じたものと考えた.フィブラスト®スプレーの使用を中止し,プロスタンディン®軟膏を用いて治療し,約半年後に潰瘍は上皮化した.難治性皮膚潰瘍の治療中には,使用した薬剤による接触皮膚炎に注意する必要がある.
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