Japanese
English
症例
多発する癤を契機に診断した自己免疫性好中球減少症の1例
Autoimmune neutropenia diagnosed with multiple furuncles
沼田 礼良
1
,
中村 彩
1
,
中村 敬
1
,
小西 恵理
2
Hiroyoshi NUMATA
1
,
Aya NAKAMURA
1
,
Takashi NAKAMURA
1
,
Eri KONISHI
2
1淀川キリスト教病院,皮膚科(主任:中村 敬部長)
2同,小児科
キーワード:
自己免疫性好中球減少症
,
抗好中球抗体
,
多発する癤
,
乳幼児
Keyword:
自己免疫性好中球減少症
,
抗好中球抗体
,
多発する癤
,
乳幼児
pp.393-396
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004477
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1歳10カ月,男児。約半年前より消退と新生を繰り返す,全身に多発する紅色の皮下硬結で当科を紹介受診した。受診時,顔面,四肢体幹に一部膿疱を伴う紅色丘疹・結節が新旧混在して散在多発していた。血液検査では白血球数8,100/μl,好中球数81/μl,抗好中球抗体が陽性であった。病理組織学的検討においても毛包炎に矛盾しない結果が得られたことから,自験例を自己免疫性好中球減少症に伴う多発性の癤と診断した。自己免疫性好中球減少症は好中球に対する自己抗体により,好中球減少をきたす比較的まれな疾患である。自験例のように多発する癤を契機に判明することもあり,鑑別にあげる必要がある。
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