Japanese
English
症例
Shimokoshi型ツツガムシ病の1例
Scrub typhus caused by Shimokoshi type Orientia tsutsugamushi
逸見 愛美
1
,
紺野 隆之
1
,
荒木 勇太
1
,
江口 杏子
1
,
鈴木 民夫
1
Ami HEMMI
1
,
Takayuki KONNO
1
,
Yuta ARAKI
1
,
Kyoko EGUCHI
1
,
Tamio SUZUKI
1
1山形大学医学部,皮膚科学講座(主任:鈴木民夫教授)
キーワード:
ツツガムシ病
,
Shimokoshi型
Keyword:
ツツガムシ病
,
Shimokoshi型
pp.389-392
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004476
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83歳,男性。初診の8日前に山で山菜採りをし,4日前より38°C台の発熱および四肢,体幹の紅斑が出現した。初診時,四肢や体幹に小豆大~爪甲大の軽度浸潤を触れる紅斑が散在し,左前腕伸側に1cm大の浸潤性紅斑がみられ,中央に黒色痂皮を有していた。ツツガムシ病の診断でミノサイクリンを投与したところ症状は軽快した。血清および痂皮を解析したところ,まれなShimokoshi型のOrientia tsutsugamushiが検出された。臨床領域でのShimokoshi型ツツガムシ病の症例報告は自験例を含めて4例しかなく,過去の症例をまとめると他のツツガムシ病と比べて,比較的軽症の傾向にあった。
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