症例
出生時に高度の好中球減少を認めた新生児同種免疫性好中球減少症の早産極低出生体重児
橋本 真
1
,
吉田 和司
1
,
布山 裕一
1
,
園田 結子
1
,
久世 崇史
1
1松戸市立総合医療センター新生児科
キーワード:
抗好中球抗体
,
好中球減少
,
新生児
,
新生児同種免疫性好中球減少症
,
早産児
Keyword:
抗好中球抗体
,
好中球減少
,
新生児
,
新生児同種免疫性好中球減少症
,
早産児
pp.297-301
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002517
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新生児期の好中球減少は種々の原因があるが,感染徴候に乏しく,偶然の検査で発見された場合には新生児同種免疫性好中球減少症(neonatal alloimmune neutropenia:NAIN)の可能性がある1)~5).NAINでは好中球減少が高度であっても,重症感染症はまれであり,移行抗体の消失とともに数週間~数か月で自然軽快する1)3)~5).一方で,早産児など感染症のハイリスク新生児で好中球減少を認めた場合,敗血症の可能性があり,抗菌薬および顆粒球コロニー刺激因子(granulocyte colony-stimulating factor:G-CSF)製剤の投与,免疫グロブリン療法を考慮する6).
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