特集 自己抗体から紐解く小児疾患
Ⅱ.各論:自己抗体がかかわる疾患
自己免疫性好中球減少症
宮澤 英恵
1
,
和田 泰三
1
1金沢大学医薬保健研究域医学系小児科
キーワード:
自己免疫性好中球減少症
,
抗好中球抗体
,
先天性好中球減少症
Keyword:
自己免疫性好中球減少症
,
抗好中球抗体
,
先天性好中球減少症
pp.1581-1586
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001977
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
SUMMARY
▷自己免疫性好中球減少症は,抗好中球抗体による好中球破壊の亢進により発症する.
▷重症感染症への罹患は一般的に少なく,4~5歳までに自然治癒する場合が多い.
▷好中球減少を呈する先天性免疫異常症との鑑別が重要である.
▷抗好中球抗体検査は診断に有用であるが,用いた検査の感度・特異度に注意する.
▷反復性あるいは重症感染症をみとめる場合,ST合剤の予防内服や顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)製剤の使用を検討する.

Copyright © 2025, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.

