Japanese
English
症例
ペムブロリズマブ投与中に発症した顆粒状C3皮膚症の1例
Granular C3 dermatosis in a patient receiving pembrolizumab
砂川 滉
1
,
眞部 恵子
1
Ko SUNAGAWA
1
,
Keiko MANABE
1
1高松赤十字病院,皮膚科(主任:眞部恵子副部長)
キーワード:
顆粒状C3皮膚症
,
PD-1阻害薬
,
水疱症
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
免疫関連有害事象
Keyword:
顆粒状C3皮膚症
,
PD-1阻害薬
,
水疱症
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
免疫関連有害事象
pp.335-338
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004462
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85歳,男性。当科初診の17カ月前に,右上葉肺腺癌に対しペムブロリズマブ200mg 3週間隔投与が開始された。2カ月後に四肢に瘙痒を伴う湿疹が出現したがステロイド外用で軽快した。400mg 6週間隔投与に変更した後,湿疹が全身に拡大しステロイド外用に抵抗性であった。病理組織学的には表皮真皮境界部の浮腫性変化と真皮浅層の炎症細胞浸潤,蛍光抗体直接法で境界部の顆粒状C3沈着を認め,顆粒状C3皮膚症と診断した。ペムブロリズマブ休薬後に症状は消退した。顆粒状C3皮膚症はC3およびC5~C9のみが基底膜部に顆粒状に沈着する新しい疾患概念である。自験例の経過から,本症がペムブロリズマブによる免疫関連有害事象として生じた可能性がある。
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