Japanese
English
症例
顆粒状C3皮膚症の1例
Granular C3 dermatosis
櫻田 芙美
1
,
石井 文人
1
,
大園 綾花
1
,
古賀 浩嗣
1
,
名嘉眞 武國
1
Fumi SAKURADA
1
,
Norito ISHII
1
,
Ayaka OZONO
1
,
Hiroshi KOGA
1
,
Takekuni NAKAMA
1
1久留米大学医学部,皮膚科学教室(主任:名嘉眞武國教授)
キーワード:
顆粒状C3皮膚症
,
水疱症
,
表皮基底膜部
,
ジアフェニルスルホン
Keyword:
顆粒状C3皮膚症
,
水疱症
,
表皮基底膜部
,
ジアフェニルスルホン
pp.369-372
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003823
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20歳台,女性。初診の3週間前より両下腿に緊満性水疱が出現し,近医皮膚科でステロイド外用薬・抗アレルギー薬内服で加療するも難治であった。顔面や四肢に水疱・びらんや痂皮が散在していた。皮膚生検で表皮内水疱と真皮乳頭部の著明な浮腫を認め,蛍光抗体直接法で表皮基底膜部にC3の顆粒状沈着を認めたがIgG,IgA,IgMは陰性であった。さらに蛍光抗体間接法,CLEIA・ELISA法などの抗原抗体解析を行ったがすべて陰性であった。顆粒状C3皮膚症の診断にてジアフェニルスルホン内服で改善した。顆粒状C3皮膚症は近年提唱された新しい疾患で,未だ報告が少なく今後も病態について検討する必要がある。
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