BRAF/MEK阻害薬が内服困難となり簡易懸濁法による投与を試みた原発不明悪性黒色腫の1例

Successful treatment for metastatic malignant melanoma of unknown primary complicated by dysphagia treated with BRAF/MEK inhibitor administered by simple suspension method

現病歴　2012年初診の原発不明，BRAF変異陽性の悪性黒色腫・多発転移患者で当科フォロー中であった。2014～2017年にかけて免疫チェックポイント阻害薬（ニボルマブ）の投与を行うもstable disease（SD）～progressive disease（PD）となり頸部リンパ節が腫大・増数してきた。2018年初頭よりダブラフェニブ・トラメチニブ（D/T）併用療法を開始したが発熱，倦怠感が強くなり中止した。2019年3月よりエンコラフェニブ・ビニメチニブ（E/B）併用療法を開始，2～3段階減量でSDを維持していた。E/B療法開始1年半後に左下深頸リンパ節が増大し気管・食道の偏位が顕著となり嚥下困難となった。