疾患別• 知っておきたい皮膚科の検査とその評価法
35 悪性黒色腫:BRAF 変異の検出
宇原 久
1
1札幌医科大学,皮膚科
キーワード:
悪性黒色腫
,
BRAF
,
MEK
,
MAPK経路
,
V600
Keyword:
悪性黒色腫
,
BRAF
,
MEK
,
MAPK経路
,
V600
pp.966-971
発行日 2017年5月31日
Published Date 2017/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000318
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BRAF変異の有無は,BRAF阻害薬とMEK阻害薬の適用を決めるために必須の情報である。本邦では,コバス®BRAFV600変異検出キットとTHxID BRAFキットが保険収載されている。前者はV600Eの検出を目的とするが,変異DNA が多ければV600KあるいはD も検出される。変異の種類は同定できない。後者はV600EとV600Kを区別して検出できる。将来,新規の分子標的薬の出現も予想されるため,患者の手術検体は遺伝子変異のみならずバイオマーカー検索のための重要な資料となる。適切な固定(脱灰をしない)と保管が重要である。
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