Japanese
English
症例
ポナチニブにより生じた後天性魚鱗癬の1例
Acquired ichthyosis induced by ponatinib
石合 誠
1
,
中溝 聡
1
,
村田 光麻
2
,
椛島 健治
1
Makoto ISHIAI
1
,
Satoshi NAKAMIZO
1
,
Kenji KABASHIMA
2
,
Teruasa MURATA
1
1京都大学,皮膚科学講座(主任:椛島健治教授)
2兵庫医科大学,皮膚科学教室
キーワード:
後天性魚鱗癬
,
ポナチニブ
Keyword:
後天性魚鱗癬
,
ポナチニブ
pp.198-200
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004412
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76歳,女性。慢性骨髄性白血病に対し,ポナチニブの内服を開始した。その後,四肢・体幹に乾燥と落屑を生じた。病理組織学的所見では表皮に過角化と顆粒層の菲薄化がみられ,魚鱗癬と考えた。腎障害によるポナチニブの休薬に伴い,皮膚症状は著明に改善したため,経過と検査結果よりポナチニブによる後天性魚鱗癬と診断した。ポナチニブによる魚鱗癬は本邦では報告がなく,ポナチニブ内服中の患者に皮膚の乾燥や落屑を生じた場合には,本症を考慮すべきである。
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