Japanese
English
症例
ビサコジルによる薬疹の1例
Drug eruption due to bisacodyl
大原 香子
1
,
笠嶋 奎亮
2
,
飯田 仁
2
Kyoko OHARA
1
,
Keisuke KASASHIMA
2
,
Masashi IIDA
2
1大原医院,寒河江市
2ファーコス薬局 あすなろ,寒河江市
キーワード:
ビサコジル
,
薬疹
,
緩下薬
,
オーバードーズ
,
ピコスルファートナトリウム
Keyword:
ビサコジル
,
薬疹
,
緩下薬
,
オーバードーズ
,
ピコスルファートナトリウム
pp.195-197
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004411
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
66歳,女性。10年前からビサコジルを主成分とする緩下薬(ビューラックA)を連日,通常量の2~3倍内服していた。1カ月前から上胸部に瘙痒感と疼痛を伴う大小の紅斑が出現し前腕,頸部,背部に拡大したため受診した。薬疹を疑いビューラックAの内服を中止,無治療で10日後には色素沈着となった。ビサコジルのパッチテストと薬剤リンパ球刺激試験は陰性,内服試験で6錠相当のビサコジル30mg内服12時間後に皮疹の再燃を認めた。ビサコジルの緩下薬は市販薬として頻用されているが,薬疹の報告は固定薬疹の1例と少ない。血液中への移行が少なく感作されにくい薬剤と考えた。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.