特集 公費補助制度を使いこなす!
Ⅱ.各論
先天性魚鱗癬
加藤 塁
1
,
須賀 康
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院皮膚科
キーワード:
先天性魚鱗癬
,
魚鱗癬症候群
,
公費補助制度
,
公費負担医療制度
,
小児慢性特定疾病
Keyword:
先天性魚鱗癬
,
魚鱗癬症候群
,
公費補助制度
,
公費負担医療制度
,
小児慢性特定疾病
pp.1131-1136
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001160
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SUMMARY
▷先天性魚鱗癬は出生時から皮膚バリア機能が障害され,角層が増殖して,全身乾燥により容易に皮膚炎や感染症を発症し瘙痒も強い.
▷ネザートン症候群,シェーグレン・ラルソン症候群など魚鱗癬症候群は皮膚以外の他臓器障害も伴う.
▷医療費負担が高額となるため,わが国では国の公費負担医療制度である小児慢性特定疾病に指定されている.
▷地方自治体の乳幼児・子ども医療費助成制度の対象ともなるが,年齢制限や助成範囲は自治体で異なる.
▷本症を抱えた患児が健全に育成され,社会参画をすすめるため,治療支援,生活支援などの公費補助制度のさらに積極的な活用をすすめたい.
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