Japanese
English
症例
血清TARC値が病勢を反映した毛孔性紅色粃糠疹の1例
Pityriasis rubra pilaris with serum TARC levels reflecting disease activity
星野 優
1
,
梅林 芳弘
1
Yu HOSHINO
1
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
1
1東京医科大学八王子医療センター,皮膚科(主任:梅林芳弘教授)
キーワード:
毛孔性紅色粃糠疹
,
TARC
,
生物学的製剤
Keyword:
毛孔性紅色粃糠疹
,
TARC
,
生物学的製剤
pp.201-204
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004413
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66歳,女性。4カ月前より,顔面,体幹,四肢に紅斑が出現した。ステロイドの外用で経過をみていたところ,腹部に毛孔一致性の角化性丘疹,掌蹠にびまん性の潮紅と角化を生じた。病理組織学的に,開大した毛孔に角栓を認めた。角層は正常角化と不全角化が水平方向および垂直方向に交互に配列するチェッカーボードパターンを呈していた。皮疹の増悪時,血清TARC値は953pg/mlと上昇していた。その後,皮疹の軽快に伴い血清TARC値も低下し正常化した。毛孔性紅色粃糠疹において,TARCは病勢の指標となる可能性がある。
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