Japanese
English
症例
若年女性に発症し活動性肺結核が見つかったBazin硬結性紅斑の1例
Erythema induratum of Bazin leading to the diagnosis of active pulmonary tuberculosis in a young woman
徳山 道生
1
,
齋藤 麗子
1
,
大林 愛
1
,
太田 瑞穂
1
,
澤村 美穂
1
,
冲津 成実
1
,
清水 知道
1
,
近藤 章生
1
,
千葉 高天
2
,
馬渕 智生
1
Michio TOKUYAMA
1
,
Reiko SAITOH
1
,
Ai OBAYASHI
1
,
Mizuho OTA
1
,
Miho SAWAMURA
1
,
Narumi OKITSU
1
,
Tomomichi SHIMIZU
1
,
Akio KONDOH
1
,
Takama CHIBA
2
,
Tomotaka MABUCHI
1
1東海大学医学部専門診療学系,皮膚科学(主任:馬渕智生教授)
2さくらクリニックヨコハマ,横浜市
キーワード:
若年女性
,
Bazin硬結性紅斑
,
活動性肺結核
Keyword:
若年女性
,
Bazin硬結性紅斑
,
活動性肺結核
pp.555-558
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002506
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27歳,日本人女性。初診3カ月前に感冒症状が出現し,その後両下腿に疼痛を伴う紅斑がみられ改善しないため,当院を紹介受診した。両下腿に径5cm大までの圧痛を伴う紅斑が多発散在していた。病理組織学的に小葉性脂肪織炎,血管炎がみられ,Bazin硬結性紅斑と診断した。CT検査で右肺上下葉に粒状影,分岐状影,浸潤影,右肺上葉S3に,気管支壁肥厚,内腔の狭小化がみられた。排痰を認めなかったが,胃液のPCR検査,培養で結核菌陽性となり,活動性肺結核と診断した。近年Bazin硬結性紅斑で活動性肺結核が実際に見つかる症例の報告は減少し,本邦の結核患者は減少しているが,外国人を主体に若年の肺結核患者が増加しており,今後も注意が必要である。
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