Japanese
English
症例
溶連菌感染の関与が疑われたStevens-Johnson症候群の1例
Stevens-Johnson syndrome with suspected involvement of streptococcal infection
越田 杏菜
1
,
大石 直人
1
,
福井 米正
1
Anna KOSHIDA
1
,
Naoto OISHI
1
,
Yonemasa FUKUI
1
1黒部市民病院,皮膚科(主任:大石直人部長)
キーワード:
Stevens-Johnson症候群
,
溶連菌感染
,
COVID-19ワクチン
Keyword:
Stevens-Johnson症候群
,
溶連菌感染
,
COVID-19ワクチン
pp.63-66
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004361
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45歳,女性。初診2日前に眼の違和感を自覚したが,同日COVID-19ワクチン2回目(コミナティ)を接種した。初診1日前より眼瞼結膜充血,口腔内浮腫とびらんや微熱,翌日に体幹,四肢に皮疹が出現した。口腔内疼痛で経口摂取不良となり受診した。発熱,粘膜疹および全身の紅斑があった。臨床像および病理組織像よりStevens-Johnson症候群と診断した。ステロイドパルス療法,免疫グロブリン大量静注療法,ステロイド内服で症状は軽快したが眼後遺症を認めた。原因となる薬剤の内服歴はなく,ASLO,ASKが高値であったことから,原因として溶連菌感染の関与を疑い,増悪因子をCOVID-19ワクチンと推定した。
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