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特集 膠原病
抗TIF1-γ抗体陽性皮膚筋炎の治療経過中に皮膚病変の再燃とともに耳介と鼠径部に皮膚潰瘍を認めた1例
Anti-TIF1-γ antibody-positive dermatomyositis complicated with skin ulcers at the auricle and groin appearing with the exacerbation of skin lesions during the treatment course
伴登 永実
1
,
三宅 美帆
1
,
沼田 夏希
1
,
小林 忠弘
1
,
濱口 儒人
1
,
松下 貴史
1
Emi BANDO
1
,
Miho MIYAKE
1
,
Natsuki NUMATA
1
,
Tadahiro KOBAYASHI
1
,
Yasuhito HAMAGUCHI
1
,
Takashi MATSUSHITA
1
1金沢大学医薬保健研究域医学系,皮膚分子病態学(主任:松下貴史教授)
キーワード:
抗TIF1-γ抗体陽性皮膚筋炎
,
皮膚潰瘍
,
耳介
,
鼠径部
Keyword:
抗TIF1-γ抗体陽性皮膚筋炎
,
皮膚潰瘍
,
耳介
,
鼠径部
pp.1976-1979
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004299
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70歳,女性。5年前に抗TIF1-γ抗体陽性皮膚筋炎を発症した。皮膚症状のみで筋症状,間質性肺炎,悪性腫瘍の合併なくプレドニゾロン15mg/日内服にて治療を開始した。症状は軽快しプレドニゾロン4mg/日まで漸減した。しかし8カ月前より皮膚病変の再燃を認め,シクロスポリン150mg/日を追加するも,1カ月前より右耳介,両鼠径部に皮膚潰瘍および嚥下困難感が出現した。皮膚筋炎の病勢増悪と判断し,プレドニゾロン10mg/日への増量および免疫グロブリン大量静注療法による治療強化にて6カ月後には皮膚病変はすべて消退した。抗TIF1-γ抗体陽性皮膚筋炎の皮膚病変として耳介や鼠径部に潰瘍を形成することも念頭に置く必要がある。
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