Japanese
English
特集 膠原病
左手背に有痛性の硬結性浮腫を繰り返した,好酸球増多を伴わない片側性好酸球性筋膜炎の1例
Unilateral eosinophilic fasciitis without eosinophilia with recurrent painful indurated edema on the left hand
越智 由利子
1
,
松田 和樹
1
,
井上 里佳
1
,
中馬 久美子
1
,
日野 治子
1
,
鑑 慎司
1
Yuriko OCHI
1
,
Kazuki MATSUDA
1
,
Rika INOUE
1
,
Kumiko CHUMAN
1
,
Haruko HINO
1
,
Shinji KAGAMI
1
1公立学校共済組合関東中央病院,皮膚科(主任:鑑 慎司部長)
キーワード:
好酸球性筋膜炎
,
びまん性筋膜炎
,
筋膜炎脂肪織炎症候群
Keyword:
好酸球性筋膜炎
,
びまん性筋膜炎
,
筋膜炎脂肪織炎症候群
pp.1971-1975
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004298
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
40歳,女性。1年3カ月前に左手背に発赤を伴う有痛性の硬結性浮腫を生じた。抗菌薬や消炎鎮痛薬は無効だったが,患部の安静により約1カ月で寛解した。5日前より同症状の再燃を認め,当科を再受診した。蜂窩織炎,強皮症,RS3PE症候群,好酸球性筋膜炎などを鑑別に精査した。皮膚の腫脹および硬結,各種自己抗体陰性,MRIで筋膜肥厚と炎症所見を認めた。自験例は片側手背の発症で,好酸球増多を伴わないが,診断基準より好酸球性筋膜炎と診断した。ステロイド内服により症状の著明な改善を認めたが,漸減により再燃を繰り返した。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.