Japanese
English
症例
Horner症候群を合併した特発性Harlequin症候群の1例
Idiopathic Harlequin syndrome with Horner’s syndrome
伴登 永実
1
,
沼田 夏希
1
,
小林 忠弘
1
,
濱口 儒人
1
,
松下 貴史
1
Emi BANDO
1
,
Natsuki NUMATA
1
,
Tadahiro KOBAYASHI
1
,
Yasuhito HAMAGUCHI
1
,
Takashi MATSUSHITA
1
1金沢大学医薬保健研究域医学系,皮膚分子病態学(主任:松下貴史教授)
キーワード:
Harlequin症候群
,
Horner症候群
,
分節型無汗症
Keyword:
Harlequin症候群
,
Horner症候群
,
分節型無汗症
pp.113-116
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004374
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49歳,女性。初診4年前から運動時に左顔面の紅潮,多汗,右顔面の蒼白,発汗低下があり当科を紹介受診した。温熱負荷試験で左顔面に境界明瞭に紅潮,発汗があり,右顔面は蒼白で発汗低下を認めた。温熱発汗試験では右顔面から頸部にかけて発汗低下を認めた。右眼の眼裂狭小,縮瞳がみられた以外は神経学的異常はなく,画像検査で頭頸部腫瘍,血管,脊髄に器質的異常を認めなかった。手術・処置の既往はなく,各種自己免疫異常・ウイルス感染症検査でいずれの合併もなかった。Horner症候群を合併した特発性Harlequin症候群と診断し,経過観察中である。腫瘍などが原因の症候性Harlequin症候群があるため,Harlequin症候群と診断した際は,責任病巣の把握と基礎疾患の検索が重要となる。
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