Japanese
English
特集 薬疹
イオヘキソールにより急性汎発性発疹性膿疱症を発症した1例
Acute generalized exanthematous pustulosis caused by iohexol
渡辺 舞
1
,
土橋 人士
1
,
池田 志斈
1
Mai WATANABE
1
,
Hitoshi TUCHIHASHI
1
,
Sigaku IKEDA
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院,皮膚科(主任:池田志斈教授)
キーワード:
非イオン性ヨード造影剤
,
イオヘキソール
,
急性汎発性発疹性膿疱症
,
薬疹
,
パッチテスト
Keyword:
非イオン性ヨード造影剤
,
イオヘキソール
,
急性汎発性発疹性膿疱症
,
薬疹
,
パッチテスト
pp.1484-1488
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004143
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65歳,男性。イオヘキソールを用いた冠動脈造影検査を施行し,同日に全身に紅斑,発熱が出現した。受診時,全身にびまん性の紅斑と非毛包一致性の小膿疱がみられた。各種非イオン性ヨード造影剤のパッチテストと皮内テスト,プリックテストを施行し,プリックテストの遅延型反応にてすべての薬剤で陽性反応が得られた。イオヘキソールによる急性汎発性発疹性膿疱症と診断した。まれではあるが,非イオン性ヨード造影剤も急性汎発性発疹性膿疱症をおこしうるということを認識する必要がある。また,非イオン性ヨード造影剤は交差反応をおこしやすいことからも,交差反応の確認のために使用した以外の非イオン性ヨード造影剤を含めた検査を行う必要がある。
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