Japanese
English
症例報告
イオパミドールによる急性汎発性発疹性膿疱症の1例
A case of acute generalized exanthematous pustulosis induced by iopamidol
寺前 彩子
1
,
梅香路 綾乃
2
,
鶴田 大輔
2
Ayako TERAMAE
1
,
Ayano UMEKOJI
2
,
Daisuke TSURUTA
2
1浅香山病院皮膚科
2大阪市立大学医学部皮膚科
1Division of Dermatology, Asakayama Hospital, Sakai, Japan
2Department of Dermatology, Osaka City University, Osaka, Japan
キーワード:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
イオパミドール
,
非イオン性ヨード造影剤
,
パッチテスト
Keyword:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
イオパミドール
,
非イオン性ヨード造影剤
,
パッチテスト
pp.1003-1008
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204610
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要約 76歳,男性.イオパミドール(オイパロミン®370注)を用いた腹部造影CTを受け,約8時間後に全身の瘙痒感が出現.翌日体幹四肢に紅斑が出現しステロイドの点滴を施行されるも軽快せず,熱発を認めた.2日後には皮疹が顔面に拡大したため当科紹介受診となった.ステロイド全身投与にて症状は軽快した.病理組織学的検査にて好中球性の角層下膿疱を認め,パッチテストではイオパミドール1%pet,10%pet,as isすべての濃度において陽性を示した.以上よりイオパミドールによる急性汎発性発疹性膿疱症(acute generalized exanthematous pustulosis:AGEP)およびⅣ型アレルギーと診断した.また非イオン性ヨード造影剤であるイオヘキソールにもパッチテスト陽性を示したが交叉反応と考えられた.造影剤によってAGEPを発症した症例は少なく,原因薬剤として見落とされる可能性があるため注意が必要である.
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