Japanese
English
症例
COVID-19ワクチン(BNT162b2)を契機に発症したと考えられる急性汎発性発疹性膿疱症の1例
Acute generalized exanthematous pustulosis probably induced by COVID-19 vaccination(BNT162b2)
吉村 智子
1
,
土橋 人士
1
,
大西 秀典
2
,
池田 志斈
1
Tomoko YOSHIMURA
1
,
Hitoshi TSUCHIHASHI
1
,
Hidenori OHNISHI
2
,
Shigaku IKEDA
1
1順天堂大学医学部,皮膚科学講座(主任:池田志斈教授)
2岐阜大学大学院医学研究科,小児科学
キーワード:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
AGEP
,
COVID-19
,
IL-36RN
Keyword:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
AGEP
,
COVID-19
,
IL-36RN
pp.481-484
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004513
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89歳,女性。COVID-19ワクチン(BNT162b2,Pfizer)の初回接種後より瘙痒を自覚した。追加接種後に皮疹が悪化し,当院を受診した。体幹,四肢に紅斑が散在し,下腿と足背は小膿疱を伴っていた。クロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏,マキサカルシトール軟膏外用により皮疹は約4カ月後に消退した。経過より急性汎発性発疹性膿疱症と診断した。自験例はIL-36RNとCARD14のバリアントがあった。このうちIL-36RNバリアントc.245C>Tは,中国の汎発性膿疱性乾癬症例において先行報告があり,今回の疾患発症に関連した可能性がある。
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