Japanese
English
症例
イオパミドールによる急性汎発性発疹性膿疱症の1例
Acute generalized exanthematous pustulosis induced by iopamidol
平山 愛里彩
1
,
唐川 大
1
,
山口 貴子
1
,
福地 修
1
,
遠藤 幸紀
1
Arisa HIRAYAMA
1
,
Masaru KARAKAWA
1
,
Takako YAMAGUCHI
1
,
Osamu FUKUCHI
1
,
Koki ENDO
1
1東京慈恵会医科大学附属柏病院,皮膚科(主任:遠藤幸紀部長)
キーワード:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
非イオン性ヨード造影剤
Keyword:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
非イオン性ヨード造影剤
pp.628-631
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003904
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49歳,女性。イオパミドールを用いた造影CTを施行した約5時間後に紅斑が出現した。CTから2日後に38.9℃の発熱を生じたため当科を紹介受診した。初診時,顔面,頸部,体幹,四肢に多数の膿疱を伴うびまん性紅斑を認めた。血液および膿疱の細菌・真菌培養は陰性だった。組織では角層下から表皮内にかけて好中球を主体とする膿疱がみられ,真皮乳頭層は部分的に浮腫状を呈していた。イオパミドールのパッチテストはas is,10%,1%のすべてで陽性であり,イオパミドールによる急性汎発性発疹性膿疱症と診断した。造影剤による急性汎発性発疹性膿疱症の報告は少ないが,過去の報告におけるパッチテスト,薬剤リンパ球刺激試験の結果を参照し考察を交えて報告した。
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